小犬と散歩中
河川敷の公園で
小学校二年生くらいの少年が
同じ言葉を繰り返していました
「お母さんは 怒らないと言った ウソつき」
少年は 力んだ大きな声で
持っているエネルギーを母親にぶつけていました
少年と母親の距離は２メートル
受けて立つ母親は
何も言わずに
ただ 腕組みをして きっと睨みつけていました
推理してみる
少年は やってはいけないことをしてしまい
隠していた
母親は
怒らないから 正直に言ってごらんと言った
少年は 怒らないと言われたので
正直に答えた
そうしたら
母親は怒った
少年よ
相手は百戦錬磨の強者
これからどんどん眼圧を上げ
プレッシャーをかけてくるだろう
少年よ
覚えているだろうか
母親との口論に屈した
父親の惨めな後ろ姿を
少年よ
負けるな
この戦いに勝てば
君には明るい未来が待っている
