つくつくぼうしが鳴く頃に

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生活

ダンベルにぶつけた足

つくつくぼうしが鳴いていた

とても暑い日に

私は ダンベルに足の指をぶつけてしまいました

家の中を歩いていたら

突然 ガツン!と足先に衝撃が走りました

「あぐぐっ」

左足中指あたりに激痛

「これは まずい 痛すぎる」

脳の血管がズキンズキンと脈打ちました

時間と共に色と形が変わる

時間の経過とともに

左足中指はぷっくりと腫れ

紫色に変わりました

紫の指

パープルフィンガー

折れていたらどうしよう

病院に行くしかないと思いました

痛みを耐える

サンダルを履く時に「ギャー」と言いそうになりましたが

「うぐっ」と堪えました

近所の病院まで一歩一歩また一歩

炎天下のお昼過ぎ

つくつくぼうしが鳴いていました

何度かタクシーを捕まえようとしましたが

走っているタクシーは

実車か迎車か回送で

空車はありませんでした

元気なら歩いて10分の距離を

倍以上かけて 足を引きずりながら

何とか病院に着きました

診察室にて

診断結果を待つ間

足がしびれてきました

折れているかもしれないという不安が

何度も頭をよぎりました

名前を呼ばれて部屋に入り

椅子に座って先生を見ました

先生が言いました

「骨折はしていません」                           

「打撲です」

『あ あ ありがとうございました」